ごちゃまぜ

気になるtweetあれこれ…その19(朝日新聞と慰安婦報道篇)

なんか最近、以前にも増して頭が動かなくなってきてて

気になるネタは山ほどあるのに、書きたいことが浮かんでけえへん…

こういうときはひとさまのフンドシで相撲を取るに限る…という安易な動機で

ネットで見つけたまま、気になるtweetを紹介する、

『気になるtweetあれこれ』シリーズ、それでは早速いってみよう!

(結局、このシリーズって、そういう動機やったんやね…)


今回は朝日新聞の慰安婦報道にまつわる話の特集です


まずは、「歴史の作り替え」についてのtweetから…
従軍慰安婦がなぜ現在の国際社会で問題視されるのかを、クソウヨどもは理解していない。過去の過ちを認めない姿勢、ぼくだけじゃないもんみたいな幼児性を問われているのだ。
「いつまで謝り続けないといけないのか」も同じ。いったん謝罪したことを隙あらば覆そうとする卑怯な根性が問われているのだ。
戦争に負ければ不都合な資料は全て焼却してしまうようなアンフェアな体質を微塵も変えていない国家の下で、その国家に従属した側によって唱えられるような公平な「検証」だとか「報道」というのはどういうものか、ということだ。
信じがたいコトなんですけど、安倍ちゃんたちは「本気で」歴史を作り替えようとしてるようです


ぼくには、歴史を作り替えたいと「願うこと」が、まず信じられへん心情なんですけど

自分たちの願い通りに歴史を作り替えられると「本気で思い込んでること」が

さらに信じられへんのです


そやかて、人がいくら願っても、叶えられないことがこの世にはある(はず)でしょ

ところが、ボクちゃんが望むことは何でもしていいんだ…と本気で考えてる人がいてる、

それも首相が、国会議員が…って、なんちゅう話なんですか、これ…

(ぼく、端的に言いますけど、今、この国で起こってることは「マトモでない事態」やと思いまっせ…)


この国では、過ちを犯しても責任を取らずに逃げまくっている奴らがでかい顔をして、素直に過ちを認めて謝罪する人間が袋叩きに合うらしい。「過ちて改めざる、之を過ちと謂う」の箴言を残した孔子の目には、日本は野蛮な非文明国と映るだろう。
このtweetが指摘してるように、この国では「過ちを認めて謝罪する」側が攻撃され、

「過ちを認めず責任から逃れる」側が主導権を握ってる…という「道理の逆転」が生じてるわけで

ぼくらはそういう「倒錯国」に住んでる…という、怖ろしき話ですわ


ここで突然ですが、このtweetを受けて、みなさんにクイズを出してみたいと思います

次のうち、安倍ちゃんたち「歴史の書き換え人」の心理はどれでしょう?

①基本的事実誤認派(あるいは、基本的認識能力欠如派)の心理
日本が過去に過ちを犯したとは思ってない
          ↓
なので、反省のしようがない(=反省する動機がない) 
          ↓
だから、当然、反省しないし(心のこもった)謝罪もできない

②加害過小評価派の心理
日本が過去に過ちを犯したとは思ってる…けど
          ↓
その過ちはそれほど酷くなかったと考えてる
          ↓
なので、深い反省はせんでもええと思てるし、謝罪もおざなりでええと思てる

③被害者感情支配派(あるいは、責任転化派)の心理
日本が過去に過ちを犯したとは思ってる…けど
          ↓
それは英米の策略によって犯したもんやから
          ↓
日本は被害者で、反省するのは英米の方や

④アジア蔑視派の心理
日本が過去に過ちを犯したとは思ってる…けど
          ↓
それは、対中国とか対朝鮮とかアジアのなかでの話なので
          ↓
なんでアジアの国に謝罪せなあかんねん!…と思てる

⑤開き直り派の心理
日本が過去に過ちを犯したとは思ってる…けど
          ↓
戦争とか植民地支配ってのはそういうもんやから、日本だけが悪いんとちゃう
          ↓
そやから、日本だけが深い反省や謝罪を求められるいわれはない

⑥個人的心情優先派の心理
日本が過去に過ちを犯したとは思ってる…けど
          ↓
人には都合の悪いコトを忘れる権利がある(し、自分の祖先が悪いことをしたなんて思いたくない)
          ↓
そやから、ボクたちに過去のことなど言わんといてくれ

⑦国家万能派の心理
日本が過去に過ちを犯したとは思ってる…けど
          ↓
国には自国の歴史を自分で書ける権利がある
          ↓
そやから、その内容は自分で決めてええねん

⑧倫理観欠如派の心理
日本が過去に過ちを犯したとは思ってる…けど
          ↓
別にそんなこと、気にしてない
          ↓
そやから、ヤイヤイ言うな!

・・・(この続きはみなさんが考えてね…)


で、正解は…と言いたいトコやけど、ぼく、安倍ちゃんたちと腹を割って話したことないし

あの人たちの心理はぼくにはさっぱりわからんので、正解もわからん…

と、なんともええ加減なクイズになってしまいました

(それに、歴史書き換え人の心理はこれらが複合的に合わさってできたものであるので
  正解を一つに絞ることは難しいだろうと思います)


謝罪することは恥じゃない。謝罪するような原因を作ってしまったことが、そもそも恥ずかしい。でもなんといっても、絶対に謝らず、詭弁を弄して、事実を捻じ曲げることほど「恥ずかしい」ことはないね。
ここでも、安倍ちゃんたち「歴史書き換え人」の倒錯した心理が指摘されてますね

つまり、ぼくやったら…というか、人として最低限の倫理観がある人やったら

誰かに悪いことをしたのに、それを認めず謝らない…という振る舞いをすることが

「恥ずかしい」という「良心の呵責」を感じるところが、

「歴史書き換え人」は、誰かに悪いことをした…と認めて謝ることが

「恥ずかしい」と感じる…というわけですわ

(→こんなん、どう考えても倒錯してるよな…)



最後に、はっきりくっきり言うておきますけど

朝日の過去の慰安婦報道の一部訂正は、

現在の「慰安婦問題」には、ほとんどなんの影響もないことでありまして

ゆえに、「重大な誤報」でもなく、大騒ぎするほどのことでもない…ということですので

・大騒ぎして「朝日叩き」に走ってる人や組織

・「朝日も悪いよな…」と、変なバランス感覚を働かせてる人

…には注意して頂いて、彼らのトンデモ主張やヘンテコリンなバランスに

決して惑わされないようにして頂きたいと思います。。。

『気になるtweetあれこれ…その18

インターネットで見つけたまま、気になるtweetを紹介する、

『気になるtweetあれこれ』シリーズ、それでは早速いってみよう!

(今回も、何が言いたいのかさっぱりわからん長いツッコミが続きます…って自分で言うか…?)

私の母は産経新聞読者で、考えがほとんど極右。慰安婦はお金のために自発的にやった連中、沖縄で基地反対してるのは活動家だけ、朝日新聞が諸悪の根源、国連人権委員会は韓国や中国に騙されている…などなど。当然安倍政権支持で、産経が書かない日本会議など知らないし、原発事故も民主党のせいと。→

→自分の親がここまで強烈なのは辛い。以前、毎日の読者だった頃はもう少しまともだった気がするので、やはり新聞の影響は凄いと思う。私が「自分がその立場だったらどう感じるか考えてみて」と言うと「お前は共産党員か?」「お前は日本人じゃない」と。じゃあフランス人かもねと言ったら黙ったけど。
ぼくには信じられへんことなんですけど

産経新聞(やその出版物)に出会って、雷に打たれたように「(歪んだ)愛国」に目覚めてしまう人って、

少なくないようですね

(そやかて、あの稲田朋美大先生も、産経新聞社の出してる『正論』を読んで
「歴史問題に目覚めた」って書いてはるしね…)


それは何でなんやろ…と考えるに、多分そういう人たちは、日頃から

「どうも最近、日本は中国や韓国から(歴史)攻撃されてる」…と漠然と感じてて

そういう「反日国から日本を守らなあかん」…という、

「妙な使命感」を持ってもうたんやないかと推測しますわ


さらに、「中国や韓国から攻撃されてる」という雰囲気を醸し出してるのは

なにも産経や読売だけに限らない話で、今の日本のメディアは競ってそういう「広報」をしてるでしょ

(→言うとくけど、あんなん「報道」とちゃうで…)

なので、よっぽど気をつけないと、そういうメディアの誤誘導に乗ってしまって

勝手に(実際にはない)「危機感」を感じてしまう人が

けっこういてるんやないか…と、ぼくは思てるんです


けど、例えば、日本を「攻撃してるらしい」中国で

日本に対する「ヘイト出版物」が書店に溢れてるのか…と言うたら、そんなことはないんですね↓
ここで中国の本屋さんの店頭を覗いてみましょう。
http://vergil.hateblo.jp/entry/20121202/1354450080
http://vergil.hateblo.jp/entry/20130502/1367501288
(リンク先の記事に日中の大型書店での比較写真が出てるので、見てみてください)


今の日本の状況では、残念ながら、こういう「都合の悪い情報(=ありのままの情報)」は、

自ら進んで探しにいかんと見つからないので、なかなか気がつきにくいんですけど

既に日本は(報道の自由が保障されてる)「自由主義国」とは言えない状況にある…

という認識ぐらいはちゃんともって、自分でいろんな情報を探しにいく…というくらいの心構えを持たないと

産経や読売みたいなメディアに、いとも簡単になびいてしまうことになるのかも知れません

(→ということは、疑うことを知らない素直な人ほど、そういうコトになりやすいってことになるので
     ホンマにめっちゃ怖い状況ですわ…)


なんか、書いてる内容がだんだん迷走してきて終わりが見えてこないので、かなり焦ってきてるんですが

強引にまとめてしまうと、

「守るべきは国ではなくあなた自身である」

「あなたの心は誰かを憎むためにあるんやない、誰かを愛するためにあるんやで」

…ということなので、産経や読売その他の「扇動メディア」の誤誘導には、

くれぐれも気をつけて下さいね…というお話でした (って、なんか、ようわからん結びやな…)


アベノミクスが皇軍の聖戦と化している件。>今更「失敗でした」と認められない 原発も、(国際社会の認識と乖離した)歴史修正主義の喧伝も同じなんですけどね。 この国が滅びるまで無謬神話で突っ走るつもりらしい
「失敗を失敗であると認めない」、「非を非と認めない」という態度をとり続けている限り

その失敗を教訓にすることもできなければ、その非を反省する契機もないことになるので

またいつか、同じ失敗を繰り返すだろうし、同じ非を犯すことになる…

のは、当然の帰結になると思います (…って、そんなことではあかんやん!)


こういうの、将来「何がヘイトスピーチなのか分からなかった当時の日本人」の例として残りそう。“@××: ただの悪口はヘイトスピーチにならないからこの漫画は間違ってる。なにがヘイトスピーチに当たるのかは各自調査お願いします

イメージ 1
このマンガは毎日新聞に掲載された4コマ漫画なんですけど、

なんかイヤ~な感じがしますねん

(そやかて、この漫画は、「ヘイト規制をやったら『やりづらい』で」…ということを言うてるわけでしょ)

そんでも、ヘイト規制をしてやりづらくなるのは「ヘイトスピーチ」なわけでして

それがなんで(子どものケンカまで)「やりづらい」ことになるのか、ぼくにはわかりませんわ…


ヘイトスピーチ規制するならまず産経と読売は廃刊して、それから籾井と百田たちをNHKから追い出して、それから、本屋から反韓反中本をかたずけて、橋下市長とかを首にして内閣総辞職して、自民党と維新は解党して…そっからあらためて考えようか。
このtweetは(わかりやすいように)多少、話を拡げてますけど

ヘイトスピーチ規制では、「(特定の国や集団への憎悪に基づく)『明らかな史実の否定』」も含まれるので

NHKの経営委員をやってる百田某の言動が引っかかるコトは間違いありません


ということは、要するに現在の日本が

「ヘイト規制がないためにヘイトスピーチが野放しになってる国」…を遥かに超えて

「ヘイトスピーチを繰り返したことによって社会的に認められて出世していく国」…という

おそよ世界でも例をみない「恐るべき状況」にあるということですわ。。。

(なんちゅう話やねん、これ…)

気になるtweetあれこれ…その17

インターネットで見つけたまま、気になるtweetを紹介する、

『気になるtweetあれこれ』シリーズ、それでは早速いってみよう!

(今回は、「従軍慰安婦」がテーマになってるtweetをまとめて取り上げてみます)

慰安婦問題、政府が国連広報強化へ(読売新聞) http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140906-00050010-yom-pol … 日本は重箱の隅をつついて「一部を否定することで全部を否定する」詭弁を試みる歴史捏造主義者であると国連広報強化するのですねわかります。こんなことをすればするほど国際的地位は失墜します
一部のウソ(…しかもそれは、「日本人男性のウソ」)をもって、

すべてをなかったことにする…という「力業」が通用するのは、

世界広しと言えども(自民党政権下の)日本だけ…と、一瞬思わんでもないんですけど

たとえ自民党政権下であろうと、歴史の書き換えという「あってはならないこと」は

あってはならないのでありまして、こういう「力業」は、断固として「国内的にも」拒否せんとあきません…

(でないと、この問題に関して、ますます日本の国際的評価がガタ落ちするのは確実なので
 とくに愛国者のみなさんは、「愛国者」の名にかけてそれを阻止せなあきませんよ)


ところで、この政府公報ネタで思い出すことがあるんですけど、

アメリカ下院外交委員会でそれまで何度となく廃案になってきた、

いわゆる慰安婦問題に関する「日本への謝罪要求決議案」が再度上程された2007年に、

日本の「歴史書き換え人」である国会議員を含む著名人達が

アメリカの新聞に「慰安婦になることを『強制』したことなんかない=慰安婦は自発的なもんだ」…

という意見広告を出して、その成立を阻止しようとしたことがあったんです (→ウィキ『THE FACT』参照)


で、それがどのような結果をもたらしたのか…というたら、

彼ら「歴史書き換え人」たちの「恥知らずな歴史書き換え意見広告」によって

賛成39票・反対2票という圧倒的票差によって、米下院外交委員会で「対日謝罪要求決議」が可決され、

さらには、下院本会議でも同様の決議が可決された…ということにつながったんでしたわ


つまり、「歴史書き換えの訴え」というものは、すればするほど、

(対外的には)その意図とは真逆の結果をもたらす…ということになるのでありまして

そういう観点で、このたびの慰安婦問題に関する政府公報を考えてみると

少なくとも対外的には、より明確に日本政府の歴史書き換えを否定し糾弾する…という方向に

物事が流れていくと推測されるので、これは一概に悪いこととは思わないような気がせんでもありません


…というのが、このtweetです↓
政府の連中は朝日の吉田証言の件を使って従軍慰安婦問題を国際的にオールキャンセル出来るとでも本気で思ってんのか?逆にこんなこと国際社会に公に言い始めたら今まで黙認してきた国だって黙ってないよ。四面楚歌状態、各国から十字砲火を浴びることになる。落とし所を何処に設定してるんだ、連中は?
ぼく、連中(=歴史書き換え人)の考えてる「落としどころ」がどこにあるのかは知らんのですけど

彼らの設定する「落としどころ」に物事がおさまることなど決してない…ということだけは

しっかりくっきりはっきりわかりますわ…



では、次は前々から気になってた事柄に関するtweetを紹介…
今回、(カトリックの宗教的最高権威であるローマ)法王は韓国を訪問して元慰安婦の方たちの苦悩を共有した。翻って極右に連なる日本の一部カトリック信者や関係者、この件にどう向き合うのか。具体的には曾野綾子や三浦朱門、渡部昇一や麻生太郎のことだ。もっともこの連中、平気で靖国に参ったりもしてるから、その信仰とやらも怪しいものだが。
ぼくね、思想信条と信心の関係については、

関連があんのか、はたまた、関連なんかないのか…ということを

昔からずっと考えてたんですけどね、ぼくの見たところでは

少なくとも「歴史の書き換えが大好き」という信条?と、信心はまったく関係がないように思うんですわ

(もしかしたら、彼らの「カトリック信仰」なるもんが、アテにはならないいい加減なものであるという可能性も
  あるけどね…)


では最後に、とっても貴重な情報を紹介するtweetを…
「女の耐久度」チェックも! 産経新聞の総帥が語っていた軍の慰安所作り http://lite-ra.com/2014/09/post-440.html … この記事は素晴らしい。骨があって、しかも文が左翼的な内向きのものではない。こういうものがもっと出てきて欲しい。
リンク先の記事は、ぼく自身の資料としておいときたいので全文転載しときます…

(かなり長いので、忙しい方は、太字部分だけでも読んでくださいませ)

「女の耐久度」チェックも! 産経新聞の総帥が語っていた軍の慰安所作り 
(『リテラ』:2014.09.07)

朝日新聞の慰安婦報道の失態で勢いづいている右派・保守陣営だが、中でも、一番大はしゃぎしているのが産経新聞だろう。産経は慰安婦が政治問題化した1990年初頭から、慰安婦の強制連行はなかったと否定し、河野談話や村山談話を批判、慰安婦を記述した教科書を糾弾するキャンペーンを展開してきた。

さらに同紙の社説にあたる「主張」や月刊オピニオン誌「正論」では、強制連行の否定だけでなく、慰安婦は「民間業者が行っていた商行為」で、「自ら志願した娼婦」。日本軍は従軍慰安婦に「性病予防対策などで関与していた」だけ、「公衆衛生面で関与していた」にすぎないという主張を繰り広げてきた。

そして今回、朝日が「吉田証言」の間違いを認めた事で、こうした自分たちの主張がすべて正しかったと勝ちどきをあげているのだ。

97年に結論が出ていた「吉田証言」の虚偽を朝日が今になって認めたというだけで、どうしてそういう結論になるのかさっぱりわからないが、とにかく産経は自信満々で、日本軍に慰安婦の責任はまったくないかのような論調を繰り広げている。

だが、彼らは自分たちの会社で中興の祖とあおがれている人物が、その「軍は公衆衛生面で関与していただけ」という主張をくつがえすような衝撃的発言をしていたことを知っているのだろうか。

その人物とは元産経新聞社長で、フジサンケイグループ会議議長だった故・鹿内信隆鹿内は日経連専務理事からニッポン放送、フジテレビを開局して社長を歴任した後、産経新聞の経営権を握り社長に就任。現在、フジサンケイグループの原形を築き上げた人物だ。その権力と政治力は絶大なものがあり、1990年になくなるまで、事実上のオーナーとして同グループを独裁支配。経営方針だけでなく、現在の同グループのタカ派的な姿勢もすべて鹿内がつくりあげたものだ。

「鹿内さんは産経新聞社長に就任時するや同紙を反共タカ派の拠点にする方針を掲げ、自分にさからうリベラルなスタンスの社員のクビを片っ端から切っていった。800人に及ぶそのリストラの凄まじさは当時、マスコミ界でも“産経残酷物語”といわれたほどです。こういうことがあって、産経は今のゴリゴリの右派一色に染まった訳です。この鹿内さんのDNAはもちろん、現在の経営陣、編集幹部にも引き継がれています」(産経新聞OB)

その鹿内は戦中、陸軍経理部に招集されていたのだが、産経新聞社長就任後に桜田武・元日経連会長との対談集『いま明かす戦後秘史』(サンケイ出版/絶版)を出版。陸軍時代の思い出話をこんなふうに語っている

「鹿内 (前略)軍隊でなけりゃありえないことだろうけど、戦地に行きますとピー屋が……。
桜田  そう、慰安所の開設。
鹿内  そうなんです。そのときに調弁する女の耐久度とか消耗度、それにどこの女がいいとか悪いとか、それからムシロをくぐってから出て来るまでの“持ち時間”が将校は何分、下士官は何分、兵は何分……といったことまで決めなければならない(笑)。料金にも等級をつける。こんなことを規定しているのが「ピー屋設置要綱」というんで、これも経理学校で教わった

鹿内は召集後、1939年4月から9月にかけて陸軍経理学校で軍の後方支援のノウハウを学んでいたのだが、そのときに、慰安所の作り方も叩き込まれたというのだしかも、その内容は今、右派メディアがしきりに喧伝している「公衆衛生の管理だけ」というようなレベルではない。鹿内の発言に「調弁する女」という表現が出てくるが、「調弁」というのは軍隊用語で兵馬の糧食などを現地で調達するという意味。つまり、これは陸軍が慰安婦の調達に関与していたということではないのか。

さらに衝撃的なのが「女の耐久度とか消耗度、それにどこの女がいいとか悪いとか(中略)といったことまで決めなければならない」という発言だ。当時の日本軍が現地の女性を完全にモノ扱いし、どんな女がいいのかを品定めする作業までをも士官に命じていたことを証明するものだ。

断っておくが、この鹿内発言は老人の妄想でも記憶違いでもない。靖国神社の一角に靖国偕行文庫という図書館があるのだが、そこにこの鹿内発言を裏付ける一冊の本が所蔵されている。

300ページ以上はあろうかという分厚いその本のタイトルは『初級作戦給養百題』。昭和16年に陸軍主計団記事発行部が発行した、いわば経理将校のための教科書だ。

表紙はハードカバーで、「日本将校ノ外閲覧ヲ禁ス」という文字。その9ページ目、第一章総説に、師団規模の部隊が作戦する際に経理将校が担当する15項目の「作戦給養業務」が解説されているのだが、その最後の項目「其他」の解説に以下の任務が列挙されていたのだ。

1 酒保ノ開設
2 慰安所ノ設置、慰問団ノ招致、演藝會ノ開催
3 恤兵品ノ補給及分配
4 商人ノ監視

ようするに、陸軍の経理将校向け教科書に任務として「慰安所ノ設置」が掲載されていたのである。軍が関与したのは衛生面の管理だけという保守派の主張が、明らかな嘘だということがよくわかるだろう。

もちろん、こうした事実を産経新聞をはじめとする右派、保守派が知らなかったわけはない。少し前に中曽根康弘元首相が「土人女を集め慰安所開設」していたという戦時記録を紹介したが、今回は自分たちが中興の祖とあおいでいる人物が自社の単行本で軍の組織的な関与を認めていたのだ。

しかも、中曽根元首相の証言でも明らかになったように、軍は現地で娼婦でない女性たちも徴収している。これでほんとうに、従軍慰安婦のことを「自ら志願した高級娼婦」などと信じているとしたら、どこかおかしいとしか思えない。

ようするに、保守系メディアはこうした事実を知っていながらそれをネグり、あらかじめ強制連行の定義を「軍が銃剣を慰安婦に直接突きつけて連行した」という非常に狭いものに限定し、それを否定することで、巧妙に情報を誘導してきたのである。朝日が歴史を捏造したというなら、産経をはじめとする保守メディアもまったく同罪なのだ。

しかも、中曽根首相、今回の鹿内信隆フジサンケイグループ元議長の発言でもうひとつはっきりしたことがある。それは、彼らが従軍慰安婦に対していささかも自責の念を抱いていない事だ。それどころか、まるで笑い話のように、「慰安所をつくってやった」「女の耐久度とか消耗度、それにどこの女がいいとか悪いとかまで決めなきゃならない」と語っている。

狂気のるつぼだった戦中ならともかく、戦後20年以上たってもこんな発言を嬉々としてできるというのは、そのベースに「女性はセックスのための使い捨ての道具」という差別意識が横たわっているという事に他ならない。そして、このメンタリティは、従軍慰安婦像に紙袋をかぶせるような性差別ギャグを嬉々としてほめたたえる今の右派メディアや嫌韓本、百田尚樹などの右派言論人にもしっかりと引き継がれている。

彼らの姿が今の日本人を代表するものだと思われているとしたら、それこそが「日本の恥」ではないか。

…ということで、この「証拠」から

・従軍慰安婦制度の「主犯格」が日本軍であること、

・従軍慰安婦制度は最初から「強制による制度」であることが前提であったこと

…がはっきりわかるのでありまして、このように、従軍慰安婦が日本軍の「性奴隷」であった「証拠」は

探せばいくらでも出てくる…ということですわ

(…というか、既にもう、たくさん見つかってるし…)

気になるtweetあれこれ…その16

インターネットで見つけたまま、気になるtweetを紹介する、

『気になるtweetあれこれ』シリーズ、それでは早速いってみよう!

(今回は、「沖縄と基地」がテーマになってるtweetをまとめて取り上げてみます)


尖閣と竹島はダメなのに、沖縄を売るのは構わない連中が日の丸掲げて大挙している。
他の在日米軍基地の用地と違い、辺野古はわざわざ我が国が米国に差し出しているのだ。
このtweetが言うてるように、

辺野古に基地をつくってあげるから、その基地を思う存分使ってね…という日本の中央政府は

沖縄そのものを「基地用の島(土地)」として、アメリカという外国に差し出してる(≒売ってる)…

としか思えないんですけど、それを歓迎し、支持してるのがこの国の「右翼」なんです↓

他国の軍事基地建設を推進する腐り切ったニセ「愛国者」の群れ。文字通り「売国奴」。RT @××
極右レイシストに辺野古の民衆へのいやがらせの象徴に使われ、涙にしおれる日の丸

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で、確か「(極)右翼」の人たちは…
基地推進のネトウヨ連中が日の丸持って、辺野古に押しかけている。ほんまムカつく。保守から革新まで、オール沖縄の人たちが東京でオスプレイ配備反対のデモをやったときも、ネトウヨやレイシスト連中が日の丸を掲げて現れて、沖縄の人たちを売国奴と罵った。どっちがやねん。
沖縄県の首長たちが、東京で『オスプレイ配備反対デモ行進』をやったとき

沿道から、「売国奴!」とヤジを飛ばしたことがあったんでした…


そんでも、今、この国の政府がアメリカ軍のために沖縄県の名護市辺野古沖につくろうとしてる、

新たな基地の耐用年数は「200年」ということなので↓
名護市長選の最大争点は辺野古新基地建設の是非。自民党候補は基地受け入れを主張するが代償は耐用年数200年(米国防総省報告書より、画像)、オスプレイ100機、強襲揚陸艦が運用可能な巨大基地

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これは、沖縄県の土地を『貸してあげる』…という話ではなく、『ただで売ってあげる』…という話ですわ


右翼というのは、本来、「愛国主義(国粋主義)者」であるはずなので

国を外国に売る輩である「売国奴」を一番嫌うはずなんですけど

自ら率先して国土をアメリカという外国に『売ってあげる』ことに賛成する…というのは

どない理解したらええんでしょうか


…と言いつつ、そんなことは理解できるはずがないのでありまして、

「右翼(=愛国主義者)」を自任する彼らは、実は右翼ではなく「売国奴」である…ということ以外に

この「恥知らずな振る舞い」を理解する術はありませんわ


ところで、今回、辺野古に押し寄せた自称「右翼」たちは、またしても「日の丸」を掲げてたわけですが

あの日の丸は、彼らが自らを「愛国主義者(国粋主義者)」に見せるための

「小道具」としての意味しかないような気もしたんですが、よく考えてみると、そう遠くない昔に、

武力で日本(ヤマト)に編入された(併合された)(→ということは侵略された)琉球に対して

日の丸を掲げて対峙する…という構図は、今でも沖縄を「日本の一員」として認めていない心理であり、

それは言葉を換えて言えば、沖縄を植民地のように考えてる心理の表れのような気がします


…ということを言うてるのが、このtweetです↓
言い続ける。 沖縄を植民地扱いする日本政府のやりかたは、アジア植民地支配に無反省であるのと同根だ
日本の中央政府と、辺野古に日の丸を掲げた集まったこの人たちは

今でも沖縄を「植民地」にように考えてるんやないでしょうか…

(そうでないと、彼らのやってることを「理解」することはできませんもんね…)


そして、普天間基地の県内移設と同時並行で進む、高江ヘリパッドの現状はと言えば…
月内にも反対派排除へ 高江ヘリパッド(沖タイ9/5) http://bit.ly/1pR9ixp 「工事車両の出入り口となる県道70号沿いの路側帯の日米共同使用を9月内にも見直し、住民らの立ち入りを制限する方向で、米側と調整」「路側帯は現在、反対住民らが車を止め、封鎖している」
…ということになってまして、今、アメリカと日本の政府が結託して進めてる「在日米軍基地の再編」は

「沖縄県の基地負担軽減」にはまったく繋がっていないどころか、

「在沖縄米軍基地の(機能)強化」そのものである…ということですわ

(そやかて、沖縄のあちこちに散在する老朽化した米軍基地を、
 使い勝手のいい新しい基地に集約することは、沖縄の基地を「強化」すること…としか
 言いようがないですからね…)

気になるtweetあれこれ…その15

テーマの統一感もなく、インターネットで見つけたまま、気になるtweetを紹介する、

『気になるtweetあれこれ』シリーズ、それでは早速いってみよう!


「それ、超すごいね」って長女11歳に言ったら、「お母さん、超は接頭語だから名詞につけて使うんだよ!」って言うので「じゃ、超焼き肉」って言ったら「お母さんと喋るとバカになっちゃう」と向こうに行ってしまいました。次女8歳が横から「超特急とか超満員とかでしょ」って言ってきて超ムカつく。
いや、その…なんか、ぼくのブログは

読んでて頭が痛くなるようなことばっかり書いてしまってるような気がするので

「ほのぼのネタ」もたまにはええかな…と思て、このtweetを最初に紹介してみました

…ということで、ツッコミはありませんけど、

ぼくも、「超すごい」という言い方が間違いだと知りませんでしたわ…

と書きつつ、調べてみたら、現在ではもう「超」は

”動詞・形容詞・形容動詞などにつけて,程度がはなはだしいさまを強調する現代の若者言葉。すごく。とても。 「 -むかつく」 「 -うまい」 ” (コトバンクより)

という使い方をしてもよくなったみたいですね…


ところで、ほのぼのついでに(しなくてもいい)めっちゃアホな話をすると

ぼくが、「超」という字で一番最初に頭に浮かんでくる言葉は…「超人バロム・1(ワン)」…ですわ

(やっぱり、これは言わへんかった方がよかった気がするな…)


阿波踊り記念館にある江戸時代の絵巻をみれば一目瞭然なのだが、そこにはバテレンの格好も琉球スタイルもある。統一スタイルで踊るのは戦後の産物で、高度成長期の観光化とともにそうなった。 そしていま再びチマチョゴリや琉球踊りがでてくるのは、「伝統破り」ではなく「伝統回帰」なのだ。
そないいうたら、「阿波踊り」と言えば、お揃いの衣装でお揃いで踊るもん…というイメージがありますわね

(と言うか、日本の伝統的な踊りって、現在はほとんどそういう「お揃い踊り」になってますよね)

そやけど、昔は各自が好きな衣装を着て、それこそ好き勝手に踊ってたみたいで

なんかそっちの方が楽しそうな感じがしますね…


ではここから、また頭の痛くなるようなtweetが続きます…

東京新聞:性差別 都議会以外も 全国女性議員調査 6割が経験あり http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014083002000235.html … 『「女のくせに」と言われるなど、女性への侮辱的態度や発言も二十二件あった。このほか、被害を訴えたことで、なおさらやゆされたり、被害をなかったことにされたりもあった。』
このtweetで注目してもらいたいのは、この調査が一般女性を対象にしたもんではなく

「女性(地方)議員」を対象にしたもんやということです

つまり、6割の人がセクハラを受けたというのは、「地方議会及びその周辺の場」ということなんですけど

被害女性は「地方議員」という(一般女性よりは強い)立場であったにも関わらず、

男性「議員」や男性「職員」からセクハラを受けてる…

ということで、二重の意味でビックリしますわ

(そやかて、女性議員でさえこれだけのセクハラ被害があるんやったら、
  もっと弱い立場にある一般女性はどんなセクハラ被害を受けてるんか…と思いますやん)

さらに、「議員や(地方議会周辺の)職員」でさえ、これだけセクハラをする…ってことは

そういう地位や職種にはない一般男性は、いったいどれだけセクハラをするんか…とも思いますね

(はたまた、日本にはそもそも、「ノブレスオブリージュ」なんか、ないのかも知れませんけど…)


とにかく、日本では女性が高い確率で「セクハラ」に遇うことが常態化してるのは動かし難い事実なので

こういう「恥ずべき男性マッチョ文化」とは、一日も早く決別せなあきません

(ぼくを含めて男性には、自分の女性に対する振る舞いを第三者の男性に置き換えて
 もし、おなじ振る舞いを他の男性があなたの娘や配偶者、あるいは恋人にしても平気か?…という観点で
 常に自分の振るまいをチェックしていただきたいと思います)


NHK日曜討論会で機密保護法について、自民党高村は、「どこの国にもある法律だ」と偉そうに言った。どこの国にもあるのは、外国政府や外国勢力への漏えいであって、国民への漏えいなどというものはない。国民への情報遮断が自民の狙いだ。

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こういうトコを見るだけでも、日本の「特定秘密保護法」が「21世紀で最悪の秘密保護法」と評される理由が

わかって頂けるかと思います…

(と同時に、ジミントーの高村が「ウソつき」であることも、はっきりくっきりわかると思います)


僕は旧満州で戦前の軍国主義の教育をシャワーのように浴びながら育った世代です。あの頃の日本人は中国、朝鮮の人たちに恐ろしいような差別意識を持っていた、中国の兵隊が殺されるのは当たり前だし朝鮮の娘さんが慰安婦になっていることは小学生のぼくまでが知っていて。山田洋次監督
ぼく、少し前に、高橋源一郎が

「ほんとうに戦争を知っているものは、戦争について語らない」ということばを

コラムで「肯定的に」紹介してたことを取り上げたことがあるんですけど

ぼくは、「戦争を知ってる世代が、戦争について語らない」ことこそが問題である…と思います

(このtweetに出てくる山田洋次さんの言葉のように、たとえ、兵隊の経験がなくても、
「戦争」について語れることはたくさんあるはずです)


10代の頃から戦史的関心の延長でソ連の情報を集めるようになり、同国を含む共産主義諸国がいかに歴史を政治的動機で歪めているかを知った。自国の「負の歴史」と正面から向き合わず、隠したり歪めたりする国は東アジアにいくつもあるが、日本がそのグループに転落するのは一国民として座視できない。
このtweet主の言いたいことは「歴史を歪めたり隠したりしたらあかん」…という、まっとうなことやと思うので

ぼくも、もちろん賛同します

…が、

自国の欠点(や欠点になりそうなコト)を指摘するときに、自分の国よりも酷い国を引き合いに出すのは

とても危うい訴え方であると思います

(もし、他国の状況を引き合いに出すなら、自国よりも優れた点を是非紹介して頂きたいものです)